ヒプノバーシングで素晴らしい出産体験、たくさん褒められました

私の第一子は、予定日の8日前、病院に着いて30分後に生まれてきてくれました。お陰様で、麻酔などを使わない自然分娩で、助産師さんやドクターに褒められるほどの超安産でした。


寛子さんにお世話になり始めたのは妊娠後期からでした。妊娠発覚がひどい腹痛から始まったため、安心してマタニティライフを楽しめないまま前期を過ごし、つわりなどの身体的なストレスからか鬱症状がひどくなってしまい、さらに出産への恐怖心が増していった中期。何とか赤ちゃんを守りたい一心で、寛子さんを紹介していただきました。


ヒプノバーシングについて、私には全く知識がありませんでしたが、妊娠出産についてのプロセスの勉強をはじめ、落ち着いて母子共に負担を少なく出産ができるよう精神的にも準備を整えていくような印象でした。予定日の1ヶ月前くらいから、寝る前にオーディオを聞き始めると、だんだんと私にもできる、大丈夫、と思えるようになっていきました。それまでの、怖くて出産のことを考えるのも嫌だった自分とは全く別人のようでした。妊娠最後の1ヶ月間、とてもとても幸せな気持ちに包まれて過ごせたことが、忘れられません。


出産前日(予定日の9日前の月曜日)、もういつでも出てきていいんだよ〜と夫と二人で声をかけました。というのも、前週の平日、毎日予定が詰まっているのに、子宮の底に赤ちゃんの圧力を強く感じていたため、まだ待ってて〜出てこないで〜とお願いしていました。すると週末には全く圧力を感じないほど引っ込んでしまい、予定日を過ぎたら嫌だなあと心配になり、今度は、下がってきて〜とお願いしたのでした。


すると、就寝後の夜11時ごろから腹痛が10分おきくらいに3回続き、結構しっかりと痛むのでカウンターを開始しました。
出産当日の0時になり、1時間に6、7回痛みが来たころで、おしるしが。緊張や恐怖で分娩プロセスが止まってしまうことがあると聞いていたので、そんなことになってまたゼロからこの痛みを耐えるのだけはイヤ!ここまで耐えたのだから、このまま出産するぞ!と決心しました。照明を暗くしたリビングでリラックスできる音楽をかけ、片付けや入院準備の確認などをしながら、陣痛が来るとガスケメソッドの姿勢(赤ちゃんが降りてきやすいポーズ)でいきみ逃しをしながら、ひとりで耐えました。


午前4時ごろ、痛みに伴って吐き気が少ししたので、夫を起こし、同時にドゥーラさんが駆けつけてくださり、独りじゃないんだと思え急に安心して泣けました。二人にマッサージなどしてもらい、痛みが強くなってきたので、お風呂へ入りましたが、痛みはどんどん強まり、もうこれ以上耐えられないと思い病院へ電話しました。すぐに麻酔をしてほしい一心でした。車で病院へ向かいましたが、車内では赤ちゃんの頭が出てきそうな強い圧力に、もう生まれてしまうんじゃないかと心配になり、病院までのたった10分間がとても長く感じられました。


午前6時半ごろ病院へ着くと、すでに子宮口は全開で麻酔はできなかったようで、次の陣痛が来たらいきんでいいと言われました。よつん這いで3、4回いきみ、ポーズを横寝に変えて3回目のプッシュで、赤ちゃんの頭が通る痛みを皮膚と尾てい骨で感じ、もう限界だと思うと同時に最後の力で押したら、一気に温かい塊(赤ちゃんの体)がどっと出た感じがしました。あったかーい赤ちゃんを抱いて、とにかく安堵しました。全てが終わり目を開けたときには、朝日で分娩室中がキラキラ輝いていました。


病院に着いて30分後には生まれていました。陣痛が始まってから約8時間半かかりました。素晴らしい出産でしたね、こんなに強いお母さんで赤ちゃんはラッキーですね、などと、助産師やドクターに沢山褒められました。


一時は恐怖に押し潰されそうになり、鬱やパニック症状に悩まされていた私が、こんなに自信をもって落ち着いて出産に挑めたこと、そして赤ちゃんと心を通わせ、スムーズに赤ちゃんが生まれてきてくれたことは、ヒプノバーシングを通して私達を導き、いつもあたたかくサポートしてくださった寛子さんのおかげだと思っています。


今は慣れない育児に、毎日振り回されていますが、赤ちゃんが可愛いくて、この子のために頑張ろうと思えます。これから困難な事が訪れても、この素晴らしい出産経験を思い出せば、必ず自信を取り戻し乗り越えられると思います。寛子さん、本当にありがとうございました。